10/24と10/25の2日間、高円寺HIGHで開催された配信ライブ「Total Feedback 2020」。
そこで Voyage Audio の Spatial Mic が使用されました。
シューゲイザーと言えば空間系エフェクトを多用し、「音の壁」と呼ばれる轟音のギターサウンドが会場を包み込むのが特徴です。
今回、その空間の感じを配信でも伝えられないか?と言うのが Spatial Mic 使用のキッカケでした。
Spatial Mic は、搭載された最大8つのマイクで360°レコーディングできます。
USBやADAT出力では8ch出力しますが、今回はリアルタイムと言う事と、ルーティングの関係でステレオ出力から「バイノーラル」での出力となりました。
アンビエントマイクとして収音したサウンドを、各楽器から収音したラインのサウンドにミックスして、サウンドに「立体感」を与えます。
2階まで吹き抜け状態で、スピーカーも吊るしてあるので音が降り注ぐようにフロアに飛んできます。
今回は実際に観客が入ったのと同じ条件で外音を出し、それを左右に配置した2台のエアーマイクと、中央に設置したSpatial Micで収音しました。
見取り図で言うとフロアの中央後方、PA席の横に Spatial Mic が設置されました。(BARの前あたり)
実際にフロアにいたら、全体が一番見える位置ですね!
バイノーラルなので定位間がリアルで、単なるステレオとは違う圧倒的な立体感が生まれます。
Spatial Mic の真後ろに立つと、こんな感じです。
ライブ前、出演者たちからも「配信となると自分のサウンドが平面的になってしまうのでは…」と心配している声が聞かれたので、その不安を解消できるツールになったのではと自負しています。
※ この配信は、2020年10月28日までアーカイブ視聴が可能です。
Total Feedback 2020/Tokyo Round
取材協力:
・高円寺HIGH
・Only Feedback Records / Total Feedback 2020
[Total Feedback 2020]
Only Feedback Record JCSS14-20
¥2,000(+TAX ¥200)
2020/10/21 IN STORE
Voyage Audio